AWS上にLanScopeCat環境を構築したお話
2018/08/31
弊社にてLanScopeCatを運用するサーバ環境をAWSで構築しました。
今回はこれについて少し書いてみます。
・・・とその前に、「LanScopeCat」についてですが、どのPCで誰がいつ何を行ったのかとか、どんなソフトがインストールされているかとかを把握することができたりPCのデバイス制御ができたりとか、いろいろできるセキュリティソリューションです。
詳細については以下のリンク先をご参照ください。
構築した環境は以下のとおりです。
監視対象となるクライアント数は50程度です。
構築後しばらく運用が続いておりますが、CPUのロードアベレージが不定期に大きく上昇することはあるものの、おおむね問題なく運用できております。
ただ、運用開始後にちょっと問題が発生しました!
LanScopeCatサーバの空きメモリがどんどん減ってきて、Swap領域も食いつぶすような状況になりました。
調査してみたところ、LanScopeCat自体の問題ではなく、SQLServerの利用可能上限メモリの設定が初期値である 2,147,483,647MB(≒2000テラバイト!!)となっていたため、際限なくメモリが使われ続けるような状況となっておりました。
そこで、この上限値を小さく、具体的にはメインメモリの半分程度の値に変更して様子を見ることにしました。
今回構築したLanScopeCatサーバのインスタンスタイプは t2.medium なので、メインメモリは4GB。なので、上限値を2GB(=2048MB)に変更することにしました。
変更にあたっては、このサーバにSQLServer Management Studioがインストールされておりませんでしたので、コマンドプロンプトで対応しました。参考までにその時の設定コマンドを展開します。
①現在の設定値の確認
> sqlcmd
1> sp_configure 'show advanced options', 1
2> RECONFIGURE
3> GO
Configuration option 'show advanced options' changed from 0 to 1. Run the RECONFIGURE statement to install.
1> sp_configure 'max server memory'
2> GO
name minimum maximum config_value run_value
----------------------------------- ----------- ----------- ------------ -----------
max server memory (MB) 128 2147483647 2147483647 2147483647
②設定値の変更(ここでは上限2048MBに設定する)
1> sp_configure 'max server memory', 2048
2> RECONFIGURE
3> GO
Configuration option 'max server memory (MB)' changed from 2147483647 to 2048. Run the RECONFIGURE statement to install.
③設定変更後の確認
1> sp_configure 'max server memory'
2> GO
name minimum maximum config_value run_value
----------------------------------- ----------- ----------- ------------ -----------
max server memory (MB) 128 2147483647 2048 2048
④設定変更終了後処理
1> sp_configure 'show advanced options', 0
2> RECONFIGURE
3> GO
Configuration option 'show advanced options' changed from 1 to 0. Run the RECONFIGURE statement to install.